福岡都市高速道路の環状線がついに全線開通しました。
とはいうものの、これまで福重JCTの繋ぎのところで一部未開通部分が残っているだけでしたから、今回開通したのはわずか1kmにも満たない区間に過ぎません。
それでも、これまではいったん下の道に降りて、すぐ先のランプへ再び入るという乗り継ぎをしなくてはならなかったことを思うと、そんな必要が一切なくなり、これをもって環状線としてきれいに完成したわけで、ずいぶん長かった工事期間を思うとやれやれという感じです。
なにも開通の当日早々、勇んで走る必要もなかったのですが、ちょうど休みで友人と行ってみることになり、夕食後とりあえず外回りを走ってみました。
日本の都市高速道路で環状線があるのは首都高速都心、阪神高速1号、名古屋高速都心に次いで福岡都市高速が4番目とのことですが、内回り外回り、いずれの方向へも走行が可能な環状線ということでは首都高速に次いで全国2番目とのことです。
新しく開通した区間を通るとき、おや?と思ったのは、これまでの福重ランプの降り口のすぐ先に福重JCTが続き、いきなり道が3つに枝分かれするようで紛らわしいことと、さらにはJCTの構造が進行方向に対して左に向かう西九州自動車道へ連なるルートが右の車線で、ほんらいそれよりも右方向に向かうべき天神方面が左の車線によって左右に分かれるということでした。
一度覚えてしまえばいいのかもしれませんが、実際の方角と、自分が進むべき車線の左右の関係がまったく逆というのは、人間の自然の感覚に反することで、これではとっさに間違ってしまうドライバーがいるのではと思われていささか心配になります。直前に気付いて急な車線変更でもしようものなら事故の危険もあり、これはぱっと見た感じは納得のいかない造りではありますが、おそらくいろいろな事情が絡んでこのような構造になったのだろうと思います。
さて、その環状線ですが、首都高速のそれが14.8kmなのに対して、福岡都市高速では35kmと首都高の優に2倍以上という長さになります。
新聞によるとJR山手線が一周ちょうど35kmでほぼこれに匹敵しますが、ひとまわりするのに何分かかるか時計を見ていると、夜で流れがよかったせいもあってか、快調に走って約25分ほどでひとまわりできました。
ただし、言葉では「環状線」と云うものの、途中通過する千鳥橋JCT、月隈JCTでは別方向へ向かうルートのほうが本線の扱いとなっており、環状線へ進むには特に意識してそちらへ積極的に枝分かれしながら走行しなくてはならず、首尾良く走るには安閑とはしていられないという印象を持ちました。
ループ橋を越えたあたりで気付いたのですが、昨夜は夜だというのに博多港には例の超大型客船が入港・停泊しており、船からこぼれ落ちる眩いばかりの無数の光にあふれたその一場面は、周辺の景色まで違って見えるようで、まさにゴージャスな映画のワンシーンを彷彿とさせるようでした。
マロニエ君は特にそういう趣味はありませんが、この景色はさすがに圧倒的で、好きな人にはきっと感に堪えないものがあるだろうと思われます。
だからというわけでもないのでしょうが、昨夜はとりわけ他県ナンバーの車が多く目につきました。