草むしり

連休中にやろうと思っていたことの一つに庭の草むしりがあります。
雑草というのはまったく腹立たしくもうらやましい驚異的な生命力があるので、ちょっと油断していると一面くまなく草は生えてしまいます。
とくに雨があがって日が差すと、たちどころに勢いを増してきます。

とりあえず二日間やりましたが、決して広い庭でもないのにまだ終わりません。
ざっと見た感じは作業開始以前よりもはるかに量は減ったように見えますが、ここからがある意味本番です。
今のうちに頑張っておかないと、うかうかしていると蚊の季節になり、そうなると猛烈な草の成長と蚊の攻撃には、もうてんで敵いません。

しゃがんで草むしりをしていると、なんだかだんだん意地になってくる自分がわかります。
いっぺんに無理せず、少しずつでいいじゃないかと頭ではわかっていても、もうちょっと、あと一本、という欲が断ち切れず、ここからがまた延々と続いていくのです。

キリがないので、はめている薄いゴム手袋が破れたら止めると決めたら、これがまたいつまでも破れません。
その結果、延長に次ぐ延長を重ねて、ついに五時間ぐらい経ってしまいました。
そもそも草むしりなんてちっとも好きじゃないけれど、それでも少しずつきれいになる景色が増えていくのを見ていると、それがまたささやかな励みになって、もうちょっと、もうちょっと、になるわけです。
それと、おかしいけれど、草をむしっていると草が土から根ごと抜き取られて上がってくるとき指先に伝わる、ぶつぶつという感触が妙な快感になってきます。

嫌いな草むしりをしていてさえ、人間は、目に見えて効果の上がることはつくづくと嬉しいもので、どんなにスローテンポではあっても、やったぶんだけ着実な結果がでるところに、ちょっと病みつきになる快感があります。
でも、もうクタクタで、腰の曲げ伸ばしにもつい声が出てしまいます。
久しぶりに長時間外の空気を吸いました。

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