中華アンプの魅力

またもチープなオーディオの話で恐縮ですが、みなさんはデジタルアンプというものをご存じでしょうか?
それも日本のメーカーが出しているような高級品のそれではなく、いまマロニエ君が熱中している安い中国製のデジタルアンプです。

手の平にのるほど小さく、価格も数千円から高いものでもせいぜい一万円台ぐらいですが、これが信じられない高性能で、マロニエ君も初めは半信半疑だったのですが、ひとつ買ってみて初めに音を出したときの驚きといったら目からウロコでしたね。

これまでの大きくて重いアンプは何だったのかと思うような、小さなボディから逞しくも美しいクリアな音がびゅんびゅん惜しげもなく出てくる中国製デジタルアンプはまさに衝撃で、これもまた従来のオーディオの常識を根底から覆すようなものだと思います。
もちろん、凝りに凝った真空管アンプに拘る人とか、超高級品の世界を彷徨うようなディープなマニアは別としても、ごく普通に、良い音楽を、良い音で聴きたいと考えている大半の人には、ほぼ間違いなく納得できるもので、その高性能ぶりには従来の常識を覆すような驚きと満足を覚えることだろうと思います。

サイズはタバコの箱よりはいくぶん大きく、文庫本を3冊重ねたものよりも小さいぐらいといえばおわかりでしょう。重量は軽く、ボリュームのつまみを回すたびに本体が動いてしまうほどです。
そかもデジタルときているので、何時間聴いても本体はまったく熱くならず、いつ触ってもヒヤリとしているのは却って不気味なくらいです。

ネットの情報によると、ブラインドテストという、使用する機器を隠して音だけを聴くテストで、この手の小さな中国製アンプは100万円もするような高級機種をアッサリ打ち負かしたという話までありますが、その真偽のほどはともかく、それぐらいすぐれたものであるというのは確かなようです。

普通の電気店などではまず扱っていませんが、ネットなら簡単に手に入れることが可能で、主に5000円前後のものが主流になっているようです。
マロニエ君はすっかりこの中華アンプにハマッてしまい、すでに恥ずかしいぐらいの数台を購入するに至っていますが、中には期待はずれな商品もあり、メーカーによってある程度の差があるようでもあるし、一台はちょっとした不具合があって交換してもらうなど、日本の製品のような信頼性と均質感はありませんが、なにしろ信じられない低価格ですから、じゅうぶん楽しめる素晴らしい商品だと思います。

このところの日中はずいぶんと険悪な空気になってしまって、先日交代した最高指導者はこれまで以上に対日強硬主義者だそうで、すでに様々な報復措置もはじまっているようですから、こんな小さな商品でも、その流通過程においてどんな不自由や障害が起こるとも限らず、もうひとつぐらい予備に買っておこうかという気にもなってまた買ってしまいましたが、まあ中国側にしても商売はしなくちゃいけないでしょうから、国交断絶などにならない限りは手にはいると思います。

ちなみに中の主要パーツはちゃっかり日本製が数多く使われているようですし、日本人が監修しているものも多いらしいので、精度もそれなりで性能もほぼ安定しているようで、目下のところは良いことづくめのようです。
一部屋に一台ずつ置いているような人もいらっしゃるようですが、このべらぼうなコストパフォーマンスを考えるとそんなことをするのも納得です。
みなさんもおひとついかがでしょう?

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