衣類乾燥機

日本製品の品質がいいのか、我が家の使い方がよほどよかったのか(?)、そのあたりのことは不明ですが、長年使ってきた衣類乾燥機が年明け早々に、ついに最期を迎えました。

それも機械的な故障ではなく、ドアを固定するプラスティックのノッチが壊れたためにドアの開閉が困難になり、やむなく買い換えという運びになったのでした。
考えてみると、この衣類乾燥機は実に28年以上も我が家で働いてくれたわけで、いかにただの家電製品とはいえ、ここまで健気に働いてくれたら本当にお疲れ様という気分になるものです。

我が家の生活形態では衣類乾燥機はいわば生活必需品ですから、待ったなしで新しいものを購入する必要に迫られましたが、現在はドラム型の全自動洗濯機が主流のようで、その影響もあってか衣類乾燥機のみだと選択肢がそんなにはないようでした。
それでも、気分的にどうしても買いたくないメーカーもあるし、それを除外すると日立の製品になりますが、これまで使い続けた衣類乾燥機も日立製だったので、その点は難なくクリア、心情的に恩義さえ感じるくらいで、迷わずこれに決めました。

ネットで注文すると、日本中どこからでも二三日でサッと届くのは頭ではわかっていても、やっぱりすごいなあと思ってしまいます。

現物が届いてみると、想像以上の箱の大きさにまず恐れをなしました。
今どきは電気店からの購入でも、取り付け設置は当たり前という時代ではないので、自分で洗濯機の上部のスタンドに据え付けるつもりでしたが、箱から出すだけでも一仕事です。

同時に、古いほうの機械をスタンドから降ろさなくてはなりませんが、普段触れない部分には長い年月のほこりや乾燥時に出たワタゴミのようなものがでてきて、掃除をしながらの作業となります。
明らかに新しく買ったほうがサイズが大きく、スタンドに載せのも一苦労で、固定穴の位置などは合いません。とりあえずは仕方がないのでこのまま使うことにしましたが、これまでよりなんとなく圧迫感のある光景となりました。

さて、使ってみて驚いたのは、やはりこの手の電気製品は新しいものの方が、仕事の効率は遙かに高くなっているようで、乾くまでの時間がこれまでの半分近くになった気がします。

以前なら2時間前後は回しっぱなしだったのが、新しいのは1時間やそこらで機械は自動停止してしまいます。
それに「乾いたら自動停止」なんて機能も古い方はなかったので、適当に回していたわけですが、その分のムダもあったでしょうし、そもそも基本的な効率が相当違うようなので消費電力を調べてみると、最大時は同じのようですが、使用時間が異なるので一回あたりの電力消費がはるかに大きいものだったようです。

こうなると、冷蔵庫も新しいのはずいぶん省エネ設計だと聞きますから、俄に恐くなりました。
というのも、我が家はこれという正当な理由もないままに冷蔵庫が二つあり、二つあれば便利というだけのことでズルズルと両方使っていたのですが、古いほうはなんと30年以上前のものなのです。
こりゃあ、下手をすると新しいものを買ったほうが、僅か数年で購入額分ぐらいの電気代の差がでるということかもしれません。

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