石鹸と薬事法

以前にも一度セッケン(石鹸)のことを書いた覚えがあります。
シャボン玉せっけんのベーシックの無添加石鹸は、たとえパッケージに「何用」と書いてあっても、中は基本的にどれも同じものらしいということを友人から教えられ、確認のため会社に電話して質問してみると、果たしてその通りだったという話です。

それいらい、マロニエ君はバス用には大型割安ということで、同社の洗濯用固形石鹸を使っていました。いうまでもなく中身は同じで、はるかにお得というわけです。

自慢ではありませんが、マロニエ君は肌が刺激に弱く、下手な化粧石鹸やシャンプーなどを使うとてきめんに皮膚が音を上げますし、手洗い用の石鹸でもちょっと添加剤のあるものなどを使おうものなら、すぐに手の甲がヒリヒリしてきて肌に合わないことを痛感させられます。
そういうわけで、我が家ではマロニエ君の手の甲の皮膚は便利な試験台のようなものになってしまっています。

そして、このシャボン玉せっけんの洗濯用というのは、名前こそ「洗濯用」となっていますが、その実体は無添加の純良なやさしい石鹸であることは論より証拠で、使ってみればわかります。ところが、一般的に洗濯用というと粉末洗剤が普及しているためか、なかなかこれを置いているスーパーがありません。

いつでも必要なときにサッと買えなくては実用品の意味がないので、見かけたときはできるだけ余分に買うようにしていました。
たしか「洗濯用」になることで、良質の石鹸が実質半額ぐらいで使えるのが気分がよろしいというだけのことで、裏を返せば甚だセコイ話ではあるのですが…。

中にはいろいろなオイルから抽出した高級品風なものもありますが、マロニエ君の場合はベーシックな無添加石鹸で十分だと考えています。
ところで、この石鹸成分98〜99%の純石鹸というのはなにもシャボン玉に限ったことではなく、別の会社からも同様品が出ているのは皆さんもご承知のことでしょう。

シャボン玉に並んで目にする無添加石鹸にミヨシというのがあり、こちらも見ると成分は変わりませんが、やはり訳あっていろいろな種類というか、つまりパッケージとサイズの違いで商品構成されているのが見受けられます。

こちらにも洗濯用があり、成分は98%石鹸成分なので手洗いやお風呂に使ってもいいだろうという思われ、思い切ってそのような使い方をしてみましたが、案の定、マロニエ君の「弱肌?」で試しても何の問題もないようです。
それが数ヶ月続きましたが、もちろん問題などは発生しませんでしたが、あらためてパッケージを見ると「お客様相談室」なるところがあるらしく、そこに確認の電話をかけてみることにしました。

ただ正面切って貴社の洗濯用をお風呂用として使ってもいいか?と正面切って聞くのもためらわれましたので、戦略を変えてちょっとばかりウソをつきました。
「洗濯用という文字を良く見ないまま、間違ってお風呂で使っていて、後で気付いたんだが、問題はないだろうか?」という変化球を投げてみました。

すると、なんとも柔和すぎる男性の声で「ご安心ください。まったくご心配はございません。普通にお身体をきれいにされる石鹸と同じです。」ときた。「では、どうしてわざわざ洗濯用というふうに区別しているんですか?」と聞いてみると、「それは、薬事法というものがございまして、弊社はそれに従って製造・販売をさせているものですから…」「では、今後も洗濯用をお風呂用として使っても心配はありませんか?」ときくと、「もちろん大丈夫なんですが、はっきり「どうぞ」とは申し上げられませんので、ここはあくまでも「自己責任で」ということでお願い致します。」という、なんとも石鹸の泡のようなふわふわやわらかい答えが返ってきました。

要するに、同じものなんだからドーゾというわけで、ただお風呂にはできれば「バス用」と記したもっと割高な製品を買って欲しいというところでしょう。これが本当にもしダメなら「即刻、ご使用をおやめください!」となるはずですから、99%大丈夫という風にマロニエ君は解釈しました。

そうそう、「純石鹸」と「無添加石鹸」という表記にも薬事法絡みの事情がありそうですが、面倒臭いのでそこまでは調べませんでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です