若い人の動き

最近の若い人の動きを見ていると、ちょっとどうかしちゃってるんじゃないかと思われることがよくありますが、過日もまったくそんな光景を目撃することになりました。

天神にはジュンク堂という大型書店がありますが、ここはレジが一階の一ヶ所にまとめられていて、たとえ何階にある本であろうと、お客さんはすべて自分の手で一階へ持ってきてからの精算となります。ジュンク堂がオープンした当初は精算を済ませていない本を持って、そのままエスカレーターに乗り降りすることにずいぶん抵抗感があったことを覚えています。

さて、この日は日曜ということもあってかなかなかの人出で、レジ前には入口出口が設けられていて、その向こうには左右合わせて十人以上の店員さんがフル稼働体制で一斉にレジ業務にあたっています。

数が多いので、手が空いたレジ係はサッと手を上げて、並んでいるお客さんの目に「ここのレジは空きましたよ」というシグナルを送ります。
列に並んだ人達は自然にその動きをじっと見守り、たとえ年配の方でも自分の番が来ると手の上がったレジ係を見つけてすみやかに移動されて列は流れていきますが、むしろ若い人のほうがボーッとしていてそんな状況の動きというかテンポが理解できないのか、いかにも集中力がないという感じで目線も定まらず、手を上げているレジ係のほうを見るでもなく、しばし流れが途絶えてまわりがやきもきさせられてしまうのは驚きです。

しかも、それがこの日は3人も続いたので、マロニエ君の目には「たまたま」ではなく、これは世代的な特徴のように見えてしまいました。

それだけではありません。
若い人の友人らしき人物が、列に並ぶ友人の傍らにいて、これまたいかにもぼんやりしているのですが、そこが出口の通路をやや塞いだかたちになっているので、精算を済ませた人がこの場を出ていくのにも、ずいぶん通りにくそうにその人の背中をかわしながら出ていくのですが、そんな事にもほとんど反応がなく、ちょっと場所をずらそうという気配もないまま、何人もの人がささやかな迷惑をこうむっていました。

これに限ったことではなく、今の若い人の動きや反応を見ていると、こういう感じの場面があまりにも多いような気がします。はじめは単なる横着や不作法かとも思いましたが、どうやらそれだけでもないようで、神経の反応とか適応力がそもそも鈍くなってしまっているような気がします。
同じような光景を見て、似たような印象をお持ちの方もたくさんいらっしゃると思いますが、これは一体何なのだろうと思います。

運転も同じで、広い道のドまん中を、意味のない鈍足で平然と走り続ける若い男性などを見て呆れたことは一度や二度ではありませんが、これも安全運転とはかけ離れた奇妙な気配に満ちていて、ドライバーはどういうつもりなのかさっぱりわからなくなることがあります。最近はさすがにこっちの方が慣れてきて、さほど驚きもしなくなりましたが、こんな若い人達が仕事をバリバリこなして、近い将来、社会を牽引する主役になれるとは到底思えないのは困ったことです。

たぶん、どんなに周りの雰囲気には疎くても、ノロノロ運転しかできなくても、パソコンやスマホを触らせたら理解力もあり、スイスイ自然な操作ができるのかもしれませんけれども…。

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