ネット通販のリスク

連休前のこと、仕事上での必要があり、木製のテーブルを購入しました。

限られた予算の中では、いくつか覗いた店舗にはこれといって該当するものがなく、ネットで探したところ、ちょうど良いものが見つかりました。同じ製品を数社の通販業者が取り扱っているようで、店によって価格も少しずつ異なり、送料を含めるとそれぞれかなり条件が異なります。

どうせ同じものを買うわけですから、数店を比較して、販売価格+送料の合計金額の安いところから購入することにして、パソコン画面から購入手続きをおこないました。

この店のホームページによれば、営業日のある時間までに注文確認が取れしだい「即日発送」と自慢げに謳われており、それを裏付けるように、店休日を色表示したカレンダーまで二ヶ月ぶんが表示されています。
さらには配達希望日を指定することもでき、その会社は中国地方の都市にあるので、経験上、福岡ならまず一日で届くのでじゅうぶん余裕を持って日にち指定をして注文を確定させました。

それから数日後、配達希望日当日となりましたが、一向に荷物が届く様子もなく、なんの音沙汰もないまま日が暮れて、翌日から長いゴールデンウイークに突入しました。
在庫の関係などで発送が遅れることはあるにしても、画面上では「在庫あり」となっていたし、それならそれでなんらかの連絡があってもよさそうなものだと、この時になって思いました。

そういえば、注文時に先方より自動的に送られてくるメール以外には、発送が遅れる、もしくは希望日の配達はできないなどの連絡は一切無いままで、なんだか不安がよぎり、つい安さを優先したことが失敗だったかと思いましたが、ともかく大型連休に入ったので、この間じたばたしても仕方がないと腹を括りました。

連休明けは、配達希望日から実に10日も経過していますが、その間もついに商品が届くことはなく、7日に電話をかけてみましたが、これがなかなか出ない。このころになると、かなり嫌な予感がしていて、時間を置いて何度もかけていると、午後の2時近くになってようやく女性が電話に出ました。
事情を話すと、とくに恐縮した様子もないまま淡々と「注文番号をお知らせください」といって、調べてメールで連絡するというので、ここでメールではなく電話連絡を強く希望。

すると一時間ほどして電話があり、「注文は間違いなく確認できましたので明日発送いたします」と平然と言うので、なにひとつ連絡もないままで、即日発送とは程遠いではないかという主旨のことを云いましたが、ただ機械的に「申し訳ございません!」と、ぜんぜん申し訳なく思っていない感じで云うだけです。

その2日後、ほとんど2週間遅れで商品が届きましたが、やれやれと思いながら開梱してみると、なんとテーブルの縁に大きなキズと、その衝撃に伴う凹みが二ヶ所もあって愕然!
すぐにまた電話したものの、また出ない。

今度はこちらも意地になってかけ続けると、やはり前回と同じような時間になってようやく同じ女性が電話をとりました。どうやらこの事務所にはこの女性ひとりしかいないようで、しかも午後にならないとやってこないようです。すぐに状況を伝えると、また前回と同じ調子で「申し訳ございません」といって、代わりを発送するのが最短で月曜になるといい、これは4日先の話で、とにかく即日発送どころではありません。

さらには、その女性、こうつけ加えてきました。
「その部分の写真を送っていただくことはできますか?」ときた。
はあ!?なんでこれほど不愉快な思いをさせられた上にそんな面倒臭いことまでしなくちゃいけないの?と思いその点を問い質しましたが「商品はお届けとの同時交換となり、こちらからはキズの確認ができませんので、写メールで結構ですから確認が必要になります」といって、暗に自分の指示に従わなければ交換品も送れませんよ脅されているニュアンスに聞こえました。

こういう一方的な理屈はまったく納得できませんが、もうこの頃になるとマロニエ君としては、相手のことをまったく信用しておらず、ろくでもない業者だと感じており、でもしかしカード決済はしているし、下手をすればそのまま放置されるという危険性も感じ、ともかくもちゃんとしたものを送らせるまではひたすら忍耐だという自分なりの計算が働きました。

そして、やっと届いたばかりのテーブルのキズを、甚だ不愉快な気分の中で撮影し、先方のアドレスを携帯で一文字ずつ入力して、コンニャロ!という感じに送信ボタンを押しました。
さて来週、無事に代替品が届くかどうかというところですが、やはりこういう目に遭うと、相手の見えないネット通販はリスクがあるという当たり前のことを身をもって感じた次第で、みなさんもじゅうぶんお気を付けくださいね。

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