新たなプロジェクト

過日、あるホールで弾く機会を得たピアノの調整があまりにも素晴らしかった(というかマロニエ君好みだった)ので、そこのピアノを管理しておられる技術者の方を後日ホールを通じてご紹介いただき、我が家のピアノを診ていただきたいとお願いしていたところ、今日いよいよその方に来ていただくことができました。

大ホールでS社のピアノの管理をなさるほどの方ですから、それなりの自負と誇りがおありの筈ですが、お会いしてみるとちっとも偉ぶったところのない大変きさくで、謙虚な心をお持ちの方でした。

普通ピアノ技術者というのは、初めて仕事をしていただく場合は、ピアノはどこから買ったのか、調律には誰が来ているか、製造番号は・・と立て続けな質問がまるで通過儀礼のごとくで、中には直接仕事とは関係のないような点にまで根掘り葉掘りと聞かれる場合もあり、もちろんこちらも必要なことにお答えするのはやぶさかではないものの、明らかに興味本位が透けて見える場合は少々抵抗を感じる事もあるのですが、この方にはそのようなことは皆無であるばかりか、その手の人達とは対極の場所におられる方でした。

静かに必要なことにだけ神経を集中され、やがて下された現時点での見立ては(具体的な内容は省略しますが)、マロニエ君としてもじゅうぶん納得のいく説得力のある内容で、さすがだと思いました。
今日はとりあえず一時間強ほどピアノを見て触ることで現状把握につとめられたようで、実際の作業は日を改めてお願いすることになりました。

これまでの作業でも成し得なかった新たな領域に踏み込んでいくようで、結果が楽しみです。

新たなプロジェクト」への1件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    ご無沙汰しています!!
    技術者として多少興味がありまして書き込みました。

    もしかするとYさんですか?

    Yさんでしたら、
    とても素晴らしい技術者さんだと感じています。
    ピアノがどのように変わるか、お楽しみですね!!

    失礼しました。

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