多くの方はよくご存じのことかもしれませんが、電気などに疎いマロニエ君は、最近流行のLEDと従来型の製品の明瞭なメリット/デメリットがもうひとつよくわかりません。
我が家は、白熱電球の照明が多いこともあり、わりに早い時期から「電球型蛍光灯」に切り替えることでずいぶん省エネ対策をしたつもりでした。
たしか、耐久力は8倍近くに上がり、消費電力は1/4程度というのが謳い文句だった記憶があります。
その電球型蛍光灯も市場に出てきた当初はかなり高額でしたが、その後は多くの電気製品と同様、普及とともに値段も下がり、ずいぶん求めやすくなってきたことは大歓迎でした。
ところが、その後LEDという、さらなる新時代テクノロジーによる照明システムが現れ、これもまた従来の白熱球と同じ口径のものが売り出されましたが、その価格と来たら、ちょっと気まぐれに買ってみる気になれないほど高額で、その後は少し安くなりはしたものの、電球型蛍光灯ほどには下がらず今に至っているように思われます。
いくら省エネだなんだといってみても、あまりに単価が高くては、真の省エネとは呼べないわけで、電気店などにいくたび箱を手にとって説明書きなどを見てはみるものの、どうも光量が少ない感じで、では消費電力も劇的に少ないのか?というとそれほどでもなく、マロニエ君にとっては購入してみるだけの決め手がもうひとつありませんでした。
ところが困ったことには、長年愛用している電球型蛍光灯が僅かずつであるものの、商品数が減り始め、価格もそれまでのような安いものは姿を消し、そのぶんLEDが幅を利かせはじめている気配です。市場ではなんとかして消費者をLEDに移行させようというメーカーの思惑が働いているように感じます。
電球型蛍光灯は、一時は100円ショップにさえ出回るまでになったのですが、最近では完全に店頭からその姿は消えてなくなり、最低でもホームセンターなどでないと購入できなくなったばかりか、選択肢もだいぶ減りました。
それに対して、LEDはどうかすると売り場の一角に堆く積み上げられて、「これからは、こっちを買うのが当たり前」といわんばかりの光景です。たしかに価格も1000円/1個を切るようなものも出てきたので、電球型のLEDは一度も使ったことはないし、なんとなく買ってみようかという気になり、かなりその気で眺めてみました。しかし、やっぱりどうもしっくりきません。
マロニエ君は昔の白熱球のワット数でしか明るさのイメージが掴めないのですが、それに換算すると、大半のLEDは白熱電球でいう30Wとか40Wが主流で、60W相当となるとかなり少数かつ高額なることがわかりました。ちなみにLEDで60W相当の場合は一流メーカーの品で消費電力は9.8Wとありますが、これまで使い慣れた電球型蛍光灯の60W相当の消費電力は少ないもので12Wと、その差はわずか2.2Wしかないのは???と思いました。
しかも価格はLEDの場合、同じ店でも電球型蛍光灯の約3倍近くにもなり、またしてもLEDのいったいどこがそんなにいいのかがいよいよわからなくなりました。
ついには両方を手に持って店員さんを捕まえて、どんなふうに違うのかを質問してみたのですが、なんと答えに窮するばかりで、これという説明が得られなかったばかりか、ずいぶん考えた挙げ句に「お客さんの中では、LEDは暗いと言われる方がありますね…」と言い出す始末。いよいよLEDを積極的に購入する理由がなくなり、またしても電球型蛍光灯を買ってしまいました。
LEDは、よくよくマロニエ君にはご縁がないようです。