数日前の話。
二週間ほど前に友人の車の件で、マロニエ君が代理で中古車店にフランスのとある車を見に行った話はここに書きましたが、いよいよ友人もその気になり、いざ購入へ向けて一歩を踏み出してみると、なんとその車は前日!に売れてしまったそうでした。
時間の約束までして、出かける直前になってそれはわかりました。
もう車屋に行く予定で、友人二人がマロニエ君を迎えに来てくれて、とりあえず後部座席に乗り込んだところ、購入予定の本人はiPhoneをいじりまわしています。聞けば、目指す車が売れてしまったのでネットで探したら、神奈川県に一台安いのがあったので、なんならこの勢いで夕方から長距離バスに乗って見に行き、良かったらそのまま買って運転して帰ってくるつもりという、えらくまたやる気モードになっていてびっくり。
iPhoneをいじっているのはそのための長距離のバスの時間を調べているところでした。
しかし、そんなことをするよりその神奈川の車が今現在商品としてあるかどうかを先に問い合わせるべきでは?とマロニエ君がいいますと、友人もそれもそうだということで、とりあえず最寄りのロイヤルホストに入りました。
それでも二人はバスのことばかり言っているので、とにかく在庫確認を真っ先にするようにと再度言うと、ついに当人が店に電話をかけ始めます。
すると、そちらもすでに売れてしまったらしく万事休す。
バスの時間もなにも吹っ飛びました。あーあ。
続けて当地のディーラーに行ったところ、一台あるにはあったもののあまりいい車ではなく、それはパス。
翌日、もう一人の友人がネットで新しくアップされた車が大阪にあるのを発見したらしく、さっそく問い合わせをしたらしいのですが、こちらも一足違いで売れてしまったとのこと。
さらに別の個体を名古屋で発見。これはまだ販売できる状態のようでしたが、情報を見せてもらったところ、確かにきれいで悪くはないようだけれど、これまでのものより価格が4割ほど高くなっています。
本人は何台も取り逃がしていささか頭に血が上っているのか、それでも買うつもりになっていたようですが、ギャラリー席のマロニエ君にしてみれば、もうひとつ決め手のない車(条件をふくめての判断)だったので再考を促したところ、本人もしだいに冷静になりとりあえず静観することになりました。
このように今は不景気の折から、高い車は売れないぶん、お買い得な車は結構動きも早いようです。
とりわけ高級車や不動産など、値の張るものは、お金さえ持っていれば今は底値なので買い手市場だという話はよく耳にしますね。
ウワサでは望外の値引きなどもあるらしく、知り合いの弟さんがなかなかいいポルシェをずいぶん安く手に入れて喜んでいるとか。
それにしては、中古ピアノ(少なくともグランド)は相場維持で、そこまで破格値にはなっていないようですね。
いっぱりピアノなんていざとなれば数がしれているので、そういう経済動向には反応しないんでしょうか。